セルフトークとは

当サイトで推奨しているTPIEというセルフコーチングプログラムにおける様々な専門用語の解説記事になります。

今回は「セルフトーク」についての解説です、当サイトでの学習にあたって基礎知識の確認にぜひご利用ください。

セルフトークは「自分の心」から生まれる独り言

「セルフトーク」は言葉の通り、自分の心の中から出てくる独り言です。

非常に一般的なものでいえば、朝起きて仕事に行こうと通勤している時に電車や運転している車の中で忘れ物をしていることに気づき

「あー、しまった。忘れた。」

というような言葉が不意にポロっと出てくるケースが分かりやすいでしょう。

「ただそれだけのことですか?」と言われればそうなのですが、実はセルフコーチングの解説として一つの記事を用意するくらいセルフトークは自分のゴール達成や自己変革に対して非常に重要なものでもあります。

なぜ重要なのかを簡潔に言うと「自分の言葉は自分の心が生み出すものであり、逆向きに扱えば自分の心は自分の言葉次第で自在にコントロールできるものになるため」です。

具体的な解説に入りましょう。

「自分の心」は受け入れた「外部の言葉」から作られる

基本に立ち返り、改めてコーチングの前提部分を解説すると、そもそもコーチングは「設定したゴール(夢や目標)」を達成するためにクライアントの「マインド(心)」の部分に働きかけをする作業を指しています。

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

という格言にもある通り、人には誰しも無限の可能性があり、人生における全ての重要な変化は「心を変えること」から始まるというのがマインドの扱い方に特化したコーチングの根っこにある理念です。

では、その「人の心」はどうやって形成されているのかというと「今までに受け入れてきた外部の言葉」から作られていて、コーチング用語では「ブリーフシステム」と呼ばれています。

外部から受け入れた言葉が明らかに自分の心に影響を与えている事が分かる例を挙げると「縁起の悪さ」から来る不快感が分かりやすいでしょうか。

例えば一緒に食事をしている家族や友人が何気なく白いご飯が盛られたお茶碗にザクッと垂直にお箸を突き立てて席を離れたり、なんの前触れもなくいきなり箸と箸で食べ物を渡し合い始めたら日本では不快感を覚える方がほとんどだと思います。

不快に感じる理由はお箸をご飯に突き刺す「たて箸」や、箸同士で物を渡す「箸渡し」がどちらも火葬や仏事を連想させるため、通常の場でそういった行為を見ると縁起が悪いとされているからですが、逆に言うと「縁起の悪さ」以外には実害がないのになぜそこまで嫌な感覚を覚えるのでしょうか?

少なくともアメリカなど、日本以外の地域で育った方にとっては「たて箸」や「箸渡し」を目にしても全く気にならない筈です。

ここまでを踏まえて「なぜ、縁起の悪いものが嫌なのか?」と改まって聞かれたら

「子供の頃から両親やお世話になっているお坊さんにそう教わっているから」

という理由くらいしか大抵の方は無いと思います。

「今までに受け入れてきた外部の言葉から自分の心が作られる」という言葉を使えば

『子供の頃から親に「たて箸」や「箸渡し」は絶対やっちゃダメだと言われていて、その言葉を受け入れたから仏事を連想させる縁起の悪い行動を目にすると不快感を感じるように自分の心が働いている。』

と解釈すれば「外部の言葉」と「自分の心」の関係性が分かりやすくなると思います。

「人の心」はこのような形で子供の頃から親や教師、テレビやラジオ、雑誌、漫画などあらゆる外部のものから言葉を受け入れ続けて形成されています。

そして、その「自分の心」から自然と生まれてくる自分の言葉全体を指すものをコーチングでは「セルフトーク」と呼んでいる。

というところまで理解すればセルフトークの重要さも理解してもらえるかと思います。

1日4万回以上のセルフトークが自分の心を表現している

最初に軽くお伝えしたように、うっかり忘れ物をした時にポロっと出るような言葉がセルフトークだというのは間違いありません。

ただ、それはセルフトークの中のほんの一部でしかなく、実は意識するかどうかに関わらず「口に出して言う独り言」から「心の中で言葉にする独り言」までの全てのセルフトークを含めると、人は1日4万回以上のセルフトークを発しています。

シンプルに、例えば道を歩いていて赤い車が通れば口にせずとも

「赤い車だ」

と頭の中で認識します。

もしそれがフェラーリなら

「おぉ、すげぇ。フェラーリだ。」

くらいに、なんらかの印象を持って頭の中で言葉を発する人も多いでしょう。

その他にも、病院の待合室のような手持ち無沙汰になるタイミングを思い出すと分かりやすいのですが、何もせずにただ待っているような状態でも本当の意味で「何もしない」を行える人は特殊な訓練でもしている人でない限りまず存在しません。

必ず頭の中で急に何かを思い出したり、明日の予定を考えてしまったり、今気になっている事がフッと浮かんできたり、頼まなくても頭の中で何かが勝手に始まる筈です。

試しにじーっと何もせずに自分の指先でも見つめ続けながら自分が何を想っているのか観察して貰うと、頼まなくても頭の中はずっと働きっぱなしで、なおかつその頭の中の情報処理は自然と言葉を使ったものになっていることをすぐに体感で理解する事ができます。

しばらく実践してみると、自分の言葉を観察するコツを掴めば自分の頭の中で予想以上に多くの言葉が飛び交っている事に驚くでしょう。

そこを踏まえてセルフトークは1日4万回以上発している事をおさらいすると、1日6時間睡眠として残りの18時間程度が毎日の活動時間だとしたら、単純に時間で割っても1〜2秒ごとに1回セルフトークを発しているような状態になります。

そうなると普通に生活をしながら自分の内面から出るセルフトークを隅々まで完璧に把握しているという方はまずいないでしょう。

セルフトークは上記した解説の通り頼まなくてもずっと湯水の様に出てくるものであり、基本的に無意識に働く「自分の心の声」で、だからこそ「自分の心」を正直に表現した姿です。

そして、記事の最初に一言でまとめたセルフトークの重要な点を覚えてますでしょうか?

セルフトークは「自分の言葉は自分の心が生み出すものであり、逆向きに扱えば自分の心は自分の言葉次第で自在にコントロールできるものになる」というポイントを押さえることで、自分のゴール達成や自己変革に対して有効活用できる非常に心強いものになります。

ここがコーチングの中でセルフトークを活用する時の肝になる部分です。

セルフトークのマネジメントは心の舵取り作業

セルフトークは自分の「心の独り言」であり、それが自分の人格のような「心そのもの」を形成しているのであれば、心の中を含めた自分の発言一つ一つを理想の自分にとって望ましいものにすれば「自分の心に対して自分自身から影響を与えることができる」という事になります。

この働きかけをコーチングでは「セルフトークのマネジメント」と呼んでいます。

非常に簡単で代表的なセルフトークのマネジメントは「自分らしい」と「自分らしくない」という二つの言葉です。

セルフトークの仕組みを理解すると普通に生活している中ででも少しづつ自分のセルフトークを観察する癖が身についてきます。

暇な待ち時間などにタイミングを見て何かを見つめながらボーッと自分の言葉を観察するのが、いつでもできるのでオススメです。

その中で、自分にとって望ましくないネガティブな言葉や攻撃的な言葉が心の中ででも生まれた時は

「自分らしくないな」

と頭の中で言葉にするか、実際に口に出してもいいので発するようにしてください。

逆に自分の仕事が上手くいって褒められたり、自然と親切な対応が出来たり、自分のゴールにとってなんらかの望ましい行動や言葉が出てきたら

「自分らしいな」

と意識して言葉にしてください。

しばらく続けて癖になると「自分らしい」「自分らしくない」という言葉自体を発するのもほとんど無意識に行えるようになります。

「自分らしくない」「自分らしい」というそれぞれの言葉は、共に「自分の理想の状態」を自然と想定して、そこに補正するような働きを持たせられる言葉です。

この二つの言葉を活用する癖がある程度にでも生活に染み付いていれば、セルフトークを活用して自然と理想の世界に向かって舵を切る生活が当たり前になっていきます。

ここまでを呼んで更にコーチングへの興味が湧いたなら、ぜひ「理想の世界(ゴール)」を設定する方法も学んでおきましょう。

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