エフィカシーとアファメーションの関係からコーチングを理解しよう

「エフィカシー」と「アファメーション」は、それぞれコーチングで活用する要素の中でも理論の中心部分にある非常に重要な言葉です。

コーチングに興味を持ち、自分でも活用できるように自ら理論を学ぼうとする人にとって、それぞれのコーチング用語を深く理解することは特に効果的で、正しい理解は勘違いや思い込みからくる悪質なコーチングを生み出さないためにもコーチング学習者にとって必須のものです。

本記事では「エフィカシー」と「アファメーション」の基本的な解説に加えて、コーチングプログラムの中からこの2つを見たとき、自己変革やゴール達成という目的において「どう関係してくるのか」を解説していきます。

「エフィカシー」と「アファメーション」の基礎知識

まずはエフィカシーとアファメーションについての基本的な知識から把握していきましょう。

「エフィカシー」についての基礎知識

エフィカシーは前提知識のない方でも分かるように説明すると「自分が自分のゴール(目標)を自らの手で達成できるとどれくらい確信しているか」を測る言葉として利用されています。

コーチングにおいて肝心なのは「他者から見た自分の評価」を一切気に留めず、あくまで「自分自身がどのくらい自分の能力を認めているか」だけを重要視しています。

自分に対して自分がコーチングをするセルフコーチングでも例外はなく「コーチングをする」という場合は対象となる人間の「自己能力の自己評価を上げる働きかけ」をするのがコーチングです。

大前提として、コーチングではゴールを設定する過程に明確なルールがあり、ゴールを設定する場合は必ず「現状の外側(今のままでは絶対叶わない、やらないもの)」として設定することが重要なルールとなっています。

そのため必然的に、過去を含めた今までの自分から見ると実績を見て達成できる保証のあるようなものはゴールにならず、コーチングがしっかり機能しているときは常に新鮮な挑戦が続きます。

コーチング理論に基づくマインドの上手な使い方を知らない方ににとっては、絶えることなく自分でも叶えられる根拠のない挑戦を続けていくことに対する自信があるかと言われれば「不安だし、自信もない」と口にしてしまう事も自然な事だと思いますが、コーチングの中ではこういった部分でエフィカシーが高いor低いという表現が出てきます。

ゴールを現状の外側に設定した上で、エフィカシーもそのゴールが達成できるレベル(達成できる確証のあるデータがなくとも自分自身ができて当然だと確信する)まで上がっている状態がコーチングで狙う望ましいマインドの状態で、その状態を作るために自分でセルフコーチングを施したり、プロのコーチへ依頼しパーソナルコーチングをするというのがコーチングの基本です。

エフィカシーの基本的な解説としては十分かと思いますが、記事の長文化を防ぐため当サイトにはエフィカシー単体の解説記事もあります。

表現を変えながら、ここより少し深く掘り下げて解説していますので良ければ合わせてご確認ください。

苫米地英人から学ぶ『コンフォートゾーンとは』(文字起こし要約付き)

「アファメーション」についての基礎知識

アファメーションはコーチングにおいて核となる非常に重要な技術ですが、一見するとその内容はとてもシンプルなものです。

アファメーションもエフィカシーと同じように前提知識のない方でも分かるような表現をすると「自分自身に語りかけることで、自分の行動規範に影響を与える技術」と言えます。

アファメーションに馴染みのない方にとっては

「語りかけるだけで自己変革ができる、夢が叶う」

と言われても胡散臭く感じるかもしれませんが、このアファメーションが機能するまでには機能脳科学、認知心理学など40年にわたって研究されてきた様々な分野での科学的な根拠があり、特に米国から多くの政府諸機関や教育機関などても採用されています。

なぜ、アファメーションで自己変革が起こるのかを簡単に説明すると「人は外部からの言葉を受け入れることで信念(行動や態度)を変える癖があるため」です。

・機種変更するスマートフォンをどれにするか。
・なんとなくお菓子が食べたいけど、どれを買おうか。
・次に買う車はどれにしようか。

生活している中で、強いこだわりがなくとも無意識に自分の買いたいものを選ぶとき

「なんでも良いんだけどそういえば最近この商品のことテレビでよく話してるな」

くらいの感覚で、自分でも特に明確な理由もないのに選んでいた経験を大体の人は少なからずしていると思います。

簡単な例ですが、外部から無意識に受け入れた情報が自分の行動規範に影響を与えているケースは生活の中でも数え切れないほど多く、アファメーションではそういった人間特有の癖、働きを有効活用し

「自分で自分に語りかけることで、普段の自分の行動や態度を理想の状態にする」

ことから、自分の普段の行動規範を「夢を叶えようとしない自分から、夢を叶えようと行動する自分」に変えています。

この変化はなんとなくテレビの影響を受けて、無意識にテレビで言っていた商品を買ってしまうのと同じように、あくまで意識的に変わろうとしているのではなく無意識に「そうなってる」状態を維持してくれるため、アファメーションをする習慣さえ身につけば、常に変わろうと気を引き締め続けるストレスもなくスムーズに自己変革を成功させる事ができます。

こちらも長文化を防ぐために深く掘り下げた用語解説や、アファメーションの作り方とやり方を別記事で解説していますので良ければ合わせてご確認下さい。

コンフォートゾーンとは

アファメーションの正しい作り方と確実に効果を出す日々のやり方とは

「エフィカシー」はコーチングで働きかけるもの「アファメーション」はエフィカシーを上げるもの

TPIEのコーチング理論の中から「エフィカシー」と「アファメーション」を取り上げてコーチングそのものを説明するとしたら

「クライアントのエフィカシーを上げるのがコーチングであり、アファメーションはコーチングでエフィカシーを上げる働きかけをするために特に重要視されている技術」

と説明すると分かりやすいでしょうか。

コーチングはコンサルティングなどと違い、あくまで「マインドの使い方」に特化してアドバイスをするものなので、パッと見て昔ながらの根性論や目に見えたメリットの感じられないもののように印象付けられる事もたまにありますが、ある程度にでも正しく理解してもらえれば明らかに「本人の行動力」にダイレクトに働きかけている技術だという事が分かるはずです。

コーチングでストレスなく理想の成果を出せるのは「自然な行動力」を生み出せるから

ダイエットのような「コンプレックスを解消して理想の自分になろうとするもの」が特に分かりやすいですが、何か目標を立てて自分を変えようと思ってもそう簡単に変わることができず、失敗から劣等感に打ちひしがれるような経験をした事のある方は、変わろうと決心して気を張って生活することのストレスがどれほど辛いかよく記憶に残っていると思います。

ダイエットを例としてなぜ苦しくなるのかと言えば、太ってる自分が本来の(今の)自分だと自覚した上で「本来の自分ではないもの」に無理矢理なろうとすることで苦しさが生まれています。

これは生き物として不自由なく生活している普段通りの自分を不用意に変えてしまうことで、必要以上に安全でいられなくなるようなリスクを冒さないために自然と体が抵抗するように働くものなので、苦しくて当然ですし、逆に苦しくならないことの方が生き物として問題です。

コーチングの最大の強みはこのストレスを感じる働きを逆手にとって自己変革に利用している事です。

ダイエットを例にすれば「太っているから痩せなければいけない」という状態ではなくゴールを達成している(痩せて美しく自信に満ちた)自分が本来の自分だと確信する事で、痩せている美しい自分に無意識が「戻そう」と全力で働くことで、当たり前に痩せて美しくなるための行動を徹底する事が出来るようになります。

エフィカシーという言葉を使えば「暴飲暴食、不摂生をしている事が自然だ」と確信している人にとってはエフィカシーが低くなりやすく、望んでもダイエットを成功させる事が困難になりますが「健康な食生活を維持し、美容にも気を配り自信に満ちた私が自然な私だ」と確信していればダイエットや美容に対するエフィカシーも自然と高くなり暴飲暴食、不摂生のような悪い習慣を変えることは容易になるでしょう。

そして、理想の自分をイメージし「これが自分らしい姿だ」と確信する、マインド先行で自己変革を果たすための重要な技術がアファメーションです。

「アファメーション」と「エフィカシー」がTPIEのコーチングプログラムにおいて中心部分にある特に重要な要素であること、ご理解いただけたでしょうか?

この記事がTPIEを学ぶ方、コーチングやセルフコーチングに興味を持ち情報収集している方にとって有益なものになれば幸いです。