ドリームキラーとは

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当サイトで推奨しているTPIEというセルフコーチングプログラムにおける様々な専門用語の解説記事になります。

今回は『ドリームキラー』についての解説になります、当サイトでの学習にあたって基礎知識の確認にぜひご利用ください。

現状が変わることを嫌う『周囲の力』

コーチングの語源は、『コーチがクライアントを目的の場所まで連れて行く仕事』という意味合いを込めて、ハンガリー語で四輪の馬車を表す言葉から来ています。

これはもちろん、物理的な現実世界のこと以外にも、情報空間にあるクライアントのマインド的な部分も含めて『望む場所に連れて行く』事を役割としていて、それは自ずと『クライアントが今までの自分と全く違う人間になる』事を意味します。

例えば、今まで同じ目線で付き合っていた友人がコーチングを受けて急に今の職場を辞めて起業すると言い出したら、本人にとってはどれだけ覚悟できていて成功する事を確信していようと今まで仲良くしていた友人としては『急にどうしたんだ?!』と驚いてしまうでしょう。

人の心の働きは安定した生活を望み『なるべく現状維持に努めて、もし環境が変わったとしても自分の心地いい空間に戻そうとする』機能が備わっていて、コーチング用語で『ホメオスタシス』と呼ばれています。

ホメオスタシスはもちろん自分の身体的な変化があっても働きますが、同じように自分の周囲の環境が変わったとしても今まで通りの落ち着いた状態に戻したくなります。

これはコーチングを実践して、今までと全く違う本当になりたかった自分に変わろうとするクライアントにとっては非常に厄介なもので、変わり続けるあなたを見た周囲の親しい人間が自分の周囲の環境(あなた)が変わる事に違和感を感じ『なんか最近違うぞ?お前そんな人間じゃないだろ?』と今まで通りの状態に戻そうとします。

主にこういった働きが生まれクライアントの目標達成を妨げてしまう人をコーチング用語では『ドリームキラー』と呼んでいます。

多くは親切心から来ますが、あなたも『お前にそんな事やれる能力ないだろ?』『もっと現実を見て行動しろ』『今更そんなこと言ったってできっこないだろ?』などと現状の自分から変わろうとしている人に言い聞かせて変化を妨げてしまう人を見たことがあるか、実際にあなたも体験していると思います。

ここでは、ドリームキラーの解説と共に『夢を殺されないようにする為の防御策』をお伝えしたいと思います。

ゴールは決して人に教えない

実はこのドリームキラーに対しての対策はとても簡単で『変わろうとしている事を人に伝えない』だけで解決します。

例えば『会社を辞めて自分の好きな業種で起業する』というゴールがあり、それを叶えたいのであれば具体的に目標があって行動していることは誰にも伝えず、言うならゴールを達成し終わってから伝えましょう。

『会社を辞めて起業したい』と伝えれば、あなたの現状が変わる前なので周囲の人間が違和感を感じて無意識に防ごうとしてしまいますが『起業して上手くいってるよ』と言われれば防がれるまでもなく逆に受け入れられます。

元々、現状を維持しようとするホメオスタシスは『環境が変わることに危険を感じて』環境が変わらないように維持する機能なので、変わった所で周囲の人間に支障がなかったと事後報告されればドリームキラーになることはありません。

「やりたい事やって成功してるよ」と友人から言われても羨ましく思うことはあるかもしれませんが、周囲の環境に何も支障が無いですよね。

コーチングを実践する場合、ゴールは決して人に伝えてはいけません。

唯一、伝えていい存在があるとすれば『専門的な教育を受けたコーチ』にだけは教えても大丈夫です。

コーチングについての深い知識があり、円滑にゴールを達成できるようアドバイスをすることができます。

約束する事でなぜ生産性が下がるのか?

『ゴールを人に伝えてはいけない』というルールにはもう一つ意味があります。

コーチングでは『want to』と『have to』という概念があり、それぞれ『want to(やりたい事)』『have to(やらなければいけない事)』と分類されます。

人は義務的にやらなければいけないと感じて行動する時と、自分から能動的にやりたいと感じて行動する時では圧倒的にパフォーマンスに差が出ます。

現状の外側の自分に変わろうとする、ということは自分の中の多くの壁を壊す今まで以上に強いエネルギーが必要になります。

その時、『やらなければいけない』というマインドでのパフォーマンスでは乗り越えられない壁も『やりたい』というマインドからくるエネルギーであれば軽々と乗り越えられる力を持っています。

過去や今の自分がどういう人間か?という部分など気にもとめず『自分はどうしてもこうなりたい』とゴール達成にだけ徹底的に集中する事を完全未来志向などと呼んだりしますが、コーチが『want to』だけで行動することにこだわるのは能動的に『やりたい』と強く思う事に圧倒的なエネルギーがある為です。

そして、『ゴールを人に伝える』という行動にはせっかくの『want to』を『have to』にしてしまう効果があります。

どんなに気軽な行動だったとしても誰かに自分からゴールを伝えた時、宣誓する事による縛りが生まれます。

例えば気軽なもので例を出せば、学生時代に両親から先回りして「宿題やりなよ?」と言われて「やるよ今から!」と軽く不機嫌になりながら言い返すと、元々やるつもりだったのに急にやる気が無くなる、という経験をした事がある人は多いと思います。

これは自分の中で「食事が終わったらとりあえず宿題やろう」と自分の中で内省的に決めて『want to』になっていたものが、両親に「宿題をやる」と誓約した事でもともと『want to』だった筈が『have to』な約束事になってしまったことからマインドに変化が生まれています。

本来コーチングにおいてのゴールはいつ変わっても構わないものです。

今、起業したいというのがゴールだったとしても明日から田舎に移り住み自給自足の生活をしたいとゴールを変えても良いものなんですが、誰かにゴールを伝えてしまうと「お前、起業したいって言ってたじゃん」と、田舎で暮らすための土地を探し始めたあなたに指摘されてしまいます。

こうなると後ろめたさから上手く『want to』だけの生活が送れなくなります。
それはコーチングの目線で言えばあなたの本来あるパフォーマンスを桁違いに下げる最悪の状況です。

ドリームキラーから自分を守ること、完全に『want to』のまま高いパフォーマンスを維持すること、それぞれの為にもコーチングでは『ゴールは人に伝えない』が鉄則なのです。

ドリームキラーをコーチングの実践においてどう適切に対処すれば良いのか、ご理解いただけたでしょうか?

この記事がTPIEを学ぶ方、コーチングやセルフコーチングに興味を持ち情報収集している方にとって有益なものになれば幸いです。

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ホメオスタシスとは

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