セルフエスティームとは

当サイトで推奨しているTPIEというセルフコーチングプログラムにおける様々な専門用語の解説記事になります。

今回は『セルフエスティーム』についての解説です、当サイトでの学習にあたって基礎知識の確認にぜひご利用ください。

セルフエスティームは「自分の立場に対する自己評価」のこと

セルフエスティームを簡単に説明すると「自分の立場(ポジション)に対する自己評価」となります。

凄く簡単な例で言えば「会社の代表取締役」という肩書きを持つ人が

「俺は会社の代表取締役だ!自分の会社で働く多くの社員の人生を背負ってる!強い意志を持ってどんどん働くぞ!」

と自信満々で気高い雰囲気を漂わせているならセルフエスティームが高いと言えます。

その逆で就職活動に失敗し、そのままズルズルと派遣社員やアルバイトを転々と、短期間で職場を変えながら特に目的もなく生きていて

「ずっと当てもなく、やる気もなく適当にアルバイトとかして食いつないでるけど、俺ってなんなんだ…?もうどうすれば良いかわからない…人生やり直したい…つらい…」

と、自分そのものすら見失うような状態になっていればセルフエスティームが低いと言えるでしょう。

ポイントは

「自分から見て、自分の今の立場をどれくらい認めているか」

というポイントがセルフエスティームを理解するにあたって重要になります。

自分の今の立場、ポジションについて誇らしく思う事も、自分自身すら軽蔑してしまうような状態になることも、誰にでもありますが、コーチング的に見て特に重要なのは「良くも悪くも自分で自分の立場を評価している」という部分が重要になってきます。

過大に評価してようと過少に評価してようと、その評価の基準は必ず自分の感覚、価値観で決めているはずです。

例えば先ほどの例で言っても代表取締役だからといって誰でも例のように自信満々で誇らしさを剥き出しにして仕事をしているわけではありません。

特に個人のデザイナーなど、好きなことを仕事としてやり続けていたら税務上の都合で自然と法人成りした方が良い状態になり、極めて小規模ですが経営している立場にあるため肩書きが代表取締役になっている、というタイプの方であれば基本的に謙遜して腰を低く受け答えする方がほとんどでしょう。

後者のパターンでも社会的な信用を得られないことに不安を感じて卑屈になる方は多く見受けられますが、全ての方がそうとは限りません。

「人からどう見られてようが関係ない。職種がどうであれ自分が自立しながらしたい事をして、楽しんで生きているならそれが一番良い、何も不安に思うことなんかない。」

というタイプの方も当然いるでしょう。

セルフエスティームはコーチングを学ぶ過程で「エフィカシー」に似たものと捉えて混ざって覚えてしまう方も多いのですが、その中身は似ているようで結構な違いがあります。

基本的な部分を押さえたところで、次はエフィカシーと比較しながらセルフエスティームについての理解を深めていきましょう。

【復習トピックス】エフィカシーとは

エフィカシーは「ゴール達成における自己能力の自己評価」と説明されます。

コーチングは大前提として目標をスムーズに達成させるためのものであり、叶えたいゴールを予め設定している事が大前提です。

その上で、エフィカシーは「今、自分がそのゴールをどれくらい叶えられると思っているか」を表します。

エフィカシーとセルフエスティームの具体的な違い

エフィカシーとセルフエスティームの具体的な違いは

「今の立場(ポジション)から、行動や態度に影響が出ているか」

「未来の自分から、行動や態度に影響が出ているか」

の違いにあります。

前者がセルフエスティームの働きであり、後者がエフィカシーの働きです。

そのため、どちらも当然高めていくことで良い効果が出るものではありますが、ポイントとしては

「高いセルフエスティーム」=「自分という存在そのものの価値が極めて高いと自分で認めていること」

「高いエフィカシー」=「自分がこれから手にしようとするもの、新たな挑戦が、必ず自分の力で成し遂げられるものだと確信していること」

と分けると、それぞれが持つ役割が分かりやすいかと思います。

逆に、セルフエスティームが低ければ「自分ですら自分の価値を認めてあげられていない状態」となります。

当然、自分で自分の価値を低く見積もり、わざわざ可能性のない存在だと認めてしまえば、その上で自分が欲しいと感じる「何か」を手にしようとしてもエフィカシーまで連動して下がり、土壇場で自然と失敗したり、極端に言えば棚からぼたもちのように何もせず目の前に欲しいものが現れたとしても、自分から手にするチャンスを逃してしまうでしょう。

セルフエスティームはとてもぶっきらぼうな言い方をすれば「自分から見た自分の感想」です。

外部の都合で変わるものではないので具体的に

「資産1億円以上はないとセルフエスティームが高いとは言えない」

「官僚や医者、政治家、外資系の超大企業などに勤めてなければセルフエスティームが高いとは言えない」

「会社の代表取締役にでもならないとセルフエスティームが高いとは言えない」

「恋人や自分の家庭がないとセルフエスティームが高いとは言えない」

というようなものでは決してありません。

ただ、今から「自分の価値は極めて高い」という感想を自分に持てばいいだけです。

元々ネガティブな考え方をしてしまう癖のある方は「そんなこと言ったって…」と思われるかもしれませんが、TPIEにはそのために「アファメーション」や「セルフトークのマネジメント」という技術があります。

「have to(しなければならない)」と高いセルフエスティームで強い創造的回避が生まれる

セルフエスティームは活用するなら単純に「自分の価値は極めて高い」と認めるだけでいいと解説しましたが、実は日常にあるもので特に意図せずセルフエスティームが下がってしまう典型的なものがあります。

それが「しなければならない」と思って行動すること、コーチング的に言えば「Have to」なことです。

「普通に考えて、社会生活を送っていればやりたくないけどやらなきゃいけないことなんて沢山あるだろう」

と思うかもしれませんが、そのまま捉えて「そうするしかない」と考えて行動することがセルフエスティームに対して悪影響をもたらします。

「しなければならない」と考えて行動すると「自分に選択の余地がないこと」「外部に強制されている逆らえないもの」と受け取ってしまい自分の自尊心が無意識に傷つけられてしまうのです。

建設的動機と強制的動機、それぞれが無意識にもたらすもの

自分の行動力に繋がる動機(モチベーション)は2種類あります。

一つは「建設的動機」と呼ばれる、シンプルに自分の好きなこと、興味のあることに向かって「したい」と思う意思から生まれるものです。

もう一つが「強制的動機」と呼ばれる、外部から強制されて「しなければいけない」と恐怖の感情を持って生まれる動機です。

毎年の確定申告や運転免許証の更新などを想像すると「強制的動機」で「仕方ないからやらないと…」と行動するときの感覚が思い出せるかと思います。

当然、強制的動機で動く場合は自分の本来の力を発揮することはできません。

それどころか必要最低限にも程があるくらいにまでパフォーマンスを落としてやりたくないことを片付けるでしょう。

こういった「本音で言えばやりたくないこと」をするときに極端にパフォーマンスが下がったり、なんとかしてやらなくて良い理由や程々に済ませてもいい理由を導き出して「しなければいけないこと」を避けようとする働きを創造的回避(クリエイティブアヴォイダンス)と呼びます。

高いセルフエスティームを持ち、内面的に充実している人ほど目標の設定を間違えると強い創造的回避が生まれます。

もし、「しなければならないこと」をする機会に恵まれてしまったらまずは無感情で「淡々と作業を片付ける」ことから始めてみましょう。

【復習トピックス】創造的回避とは

創造的回避(クリエイティブアヴォイダンス)は説明の通り「本音で言えばやりたくない、強制されていること」に対してそこから逃げるために働きます。

ゴールとコンフォートゾーンを正しく設定して「Want to(したい)」なものに集中する

セルフエスティームが低ければ自ずとエフィカシーも下がり、生活の中にあるせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。

セルフエスティームもエフィカシーも、常に高い状態を維持していることは何をするにしても自分の人生を豊かにするために必要不可欠なものだと思います。

ただ、忘れてはいけないことはコーチングが「自分のゴールを設定して、それを自分の力で叶えるためにあるもの」だということです。

そのためにはセルフエスティームも重要ですが「しなければいけないゴール」ではなく「心からしたいと思うゴール」を設定していることが大前提です。

本記事を読んで「セルフエスティームを高める」ことを知り、「しなければいけないこと」への対策ができるようになりましたら、次は「したいこと」をゴールに設定して「アファメーション」や「セルフトークのマネジメント」を始めてみましょう。

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